扁平足が原因となるスポーツ障害
扁平足がスポーツに及ぼす影響は走る動作だけではなく、他のスポーツにも影響してきます。
例えば、野球。
野球で肩や肘を痛めたりしている子供は足がしっかりしていない子が多くいます。
下の図は、足の裏が地面と接している程度を示したものです。
正常では、土踏まず(内側アーチ)の部分が地面に接地していない状態になります。
それに比べて、Ⅲ度の扁平足では足の裏全体が地面に接地している状態です。
足底全体が地面に接地すると、内側の縦アーチがつぶれている状態になるので、足関節に対して足部(踵や足趾)は外側へ偏位して、体重を足の内縁で支える形になります。
この状態は、足の内側の筋肉に負担が掛かると共に、体を支える足が不安定になります。
扁平足であったり、足底の筋肉が使えていない子が投球をすると、足元が定まらなくて(踏み込みや軸足がしっかりしなくて)、投げる方向に対して足が内側に入ってしまったりします。
そのような体の軸が不安定な状態のフォームから、投げる方向を調整しようとするのは手であり、手先でコントロールしようとします。
そうすると、肩や肘に負担が掛かかり、野球肩や野球肘へと繋がっていきます。
肩や肘の痛みと言っても、足から見ていかないといけない事があるのです。
また、扁平足は外反母趾にも繋がります。
内側アーチがつぶれて扁平足になると、開張足になり、そこから外反母趾に繋がります。
開張足とは、足の横アーチがつぶれて足幅が広がった状態です。
外反母趾は、開張足や歩き方が原因となってきます。
< 歩き方 >
踵や足部を外側にこねる様な歩き方は悪い歩き方です。
膝とつま先(第2趾が理想)が同じ方向(進行方向)を向く様に脚を出して歩くのが正しい歩き方です。
メリー整骨院
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住所:〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区
常盤4−11−2 倉林ビル102
TEL:048-711-1059
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足の裏の痛み 足の痛み 足関節の痛み ~ 扁平足障害 ~
足の裏は、内側アーチ,外側アーチ,横アーチと呼ばれるアーチがあり、ドーム状構造となって体を支えています。
この足底のアーチは、足部を構成する各骨の形状と組み合わせによって形成されるのと共に、後脛骨筋や長腓骨筋などによって、アーチが釣り上げられるように構成されています。
また、windlass機構によって長母趾屈筋,長趾屈筋などの底屈筋群(足趾を下に曲げる筋肉)もアーチを補強しています。
<windlass機構>
①足趾が背屈すると(上に挙がると)、
②足底にある筋肉(短母趾屈筋、短趾屈筋、足底腱膜など)が前方に引き寄せられ、
③足底のアーチが高くなる。
④アーチが高くなり、アーチが元に戻ろうとする時の力が歩行時の推進力となる。
※足底には、トラス機構とwindlass機構があり、それぞれ下記の様な働きがあります。
○トラス機構 ⇒ 足底のアーチによって地面からの衝撃を吸収する作用
○windlass機構 ⇒ 歩行時の推進力を生みだす作用
疲労による足部や下腿の筋力低下が起きて、アーチの釣り上げ作用やwindlass機構が機能しなくなると、体重によるストレスは足部の靭帯や関節包に掛かってきます。
このストレスによる靭帯や関節包の過伸展(必要以上に引き伸ばされる)は疼痛と炎症を起こし、足の疲労時痛として現れてきます。
扁平足障害による疼痛の部位は足部と下腿が主になりますが、殿部や大腿部にまで及ぶこともあります。(下図参照)
学生の扁平足障害では、激しいスポーツなどにより足底の疲労感やこわばり感、足関節・足周辺への痛みが出てきます。
陸上短距離の選手などは、見た目は扁平足に見えても、それは足底腱膜のところにある短趾屈筋が膨隆(肥大)していてアーチが無いように見えているだけで、実は機能的には高い足であるという場合もあります。
つまり、見た目は扁平足でも、足底のアーチが機能していれば問題はありません。
(※レントゲン上の骨性アーチに異常は無いものとして。)
また、長距離ランナーでは、扁平足でwindlass機構がうまく機能していない場合、足趾が背屈した後の蹴り出しの推進力が弱くなります。
足部の衝撃吸収力も弱くなるため、足が疲労しやすかったり、足底腱膜や後脛骨筋腱に炎症や疼痛を生じたり、下腿三頭筋や腓骨筋にも負担が掛かり、過度の筋緊張や痛みが生じます。
扁平足によって生じる痛みとしては、他にも
有痛性外脛骨、足底腱膜炎、舟状骨疲労骨折、外反母趾、母趾種子骨障害、シンスプリント、膝痛、大腿部痛、殿部痛etc
と言った様々な障害が可能性として挙げられます。
上記の様に、二足歩行である人間は、足からくるトラブルが数多くあります。
症状が重度になってしまうと歩行も困難になってしまいます。
足部に異変を感じたら早目に対処しましょう!
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突き指 指が伸びない 指の変形 指の腫れ ~ マレットフィンガー(槌指) ~
野球やソフトボール、バスケットボール、ハンドボールなどの球技でボールを捕球する際にボールが指尖に当たって受傷します。
指の第1関節(DIP関節)が伸びず、おじぎをしているような状態になります。
野球やソフトボールではゴロを捕球する際に、グローブに添えた手をしっかりと反らしておかないとボールが指尖に当たり受傷してしまいます。
キャッチ後の送球に意識が行ってしまうと、グローブに添えた手の反りが不十分になってしまい受傷の原因となります。
単なる“突き指”として軽視してしまうと変形(一番初めの図)が残ってしまいますので、初期治療が大切です。
保存的に治療をするのか、手術的に治療をするのかの選択・判断が必要となります。
損傷は、下の写真の様に3つに分類されます。
Ⅰ型:指を伸ばす伸筋腱の断裂
Ⅱ型:伸筋腱付着部での裂離骨折
Ⅲ型:末節骨(指先端の骨)の関節面に至る骨折
保存療法、手術療法の目安としては、
< 保存療法 >
○伸筋腱断裂(Ⅰ型)
○剥離骨片が小さい(Ⅱ型)
< 手術療法 >
○開放性骨折
○骨片が大きく、関節面の3分の1以上を占める(Ⅲ型)
○第1関節(DIP関節)が掌側(手の平側)に亜脱臼している
指の変形が治るか治らないかは固定をきちんと行っていたかどうかによります。
< 固定期間 >
○保存療法 ⇒ 6~8週間
○手術療法 ⇒ 4週間
固定は長期になり、固定を外した後は、保存療法では第1関節(DIP関節)の屈曲が、手術療法(石黒法)では第1関節(DIP関節)の伸展が制限されているのでリハビリが必要となります。
突き指と言うと、大した症状では無い様に聞こえるかもしれませんが、軽症のものから、靱帯損傷、骨折、脱臼と症状の幅は広くなります。
1週間以内に治るものもあれば、数カ月かかるものもあり、初期に適切な処置をすることが大切です。
腫れや痛み強い、指が伸びない、変形している、内出血が多い、力が入らないなどの場合はすぐに医療機関を受診してください。
(上記症状が出ていない場合でも、ご自身で判断なさらずに念のために医療機関を受診することをお勧めします。)
当院でも、骨折が疑われる時には整形外科に紹介いたします。
早期回復の為にも、早目にご来院・お問合せください!
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手を着くと痛い!手首を捻ると痛い! ~ TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷) ~
○手を着くと痛い
○手首を捻ると痛い、
○手首を小指側に曲げると痛い
○手首を反らせると痛い
と言ったような症状の場合、TFCC損傷の可能性があります。
TFCCとは聞き慣れないとは思いますが、
TFCC=三角線維軟骨複合体
と言います。
手首の構造は、下の写真の様になっています。
上写真の白矢印で示した部分にはスペースがありますが、ここ周辺が三角線維軟骨複合体と言う軟部組織群で構成されています。
< 三角線維軟骨複合体 >
○三角線維軟骨
○背側・掌側橈尺靭帯
○尺骨月状骨間靭帯
○尺骨三角骨間靭帯
○尺側側副靭帯
これらは、
☆手根骨(手の平の骨)と尺骨の間にかかる負荷を吸収・分散させるクッションとしての作用と、
☆遠位等尺関節に安定性を与える支持作用
があります。
痛める誘因としては、
○転倒などで地面に手を強く着いた
○手首を小指側に曲げる事が多い
○スポーツにおいて手関節に負担がかかっている
( 例 )
○野球 ⇒ バッティングの際に強い衝撃が手関節に加わる
○テニス ⇒ 打ち返す際に強い衝撃が手関節に加わる
○ゴルフ ⇒ スイングの際に地面を叩き、手関節に強い衝撃が加わる
○バドミントン ⇒ 打つ際に手関節に捻りが加わる、小指側に曲げる
○剣道 ⇒ 素振りの際に手関節を小指側に曲げる
など。
一回の強い衝撃で傷める場合もありますし、繰り返しの動作によって傷める場合もあります。
一回の強い衝撃の場合(外傷性の場合)、程度にもよりますが、3~4週間はしっかりとした固定をする必要があります。
・単なる手関節の捻挫と思っていたが、痛みが中々引かない。
・痛みが引いたと思ったが、また痛くなってきた。
・気付いたら手首を捻ると痛い。
と言った場合、TFCC損傷の可能性があります。
痛みが治まりにくい症状ですので、放置せずにしっかりとした治療をしましょう!
当院では、テーピングやサポーター或いは固定具による固定、ハイボルト治療器による治療を行っていきます。
お気軽にお問合せ、ご来院ください!
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足首の捻挫 スポーツ外傷 ~ 足関節捻挫 ~
スポーツや日常生活において、最も多く遭遇する怪我ではないでしょうか?!
そして、軽視されがちな怪我でもあります。
足関節捻挫は、内側に捻る事が多いので、足関節外側の靭帯である
○前距腓靭帯
○踵腓靭帯
○前脛腓靭帯
を痛める事が多いです。
捻挫は、損傷程度によって3つの段階に分ける事が出来ます。
< Ⅰ度 >
○アライメント不良や靭帯の微小損傷
○軽度の腫れや軽度の圧痛
○足関節の動揺性なし
○2~3日での競技復帰が可能
○固定はいらないか、軽度の固定
< Ⅱ度 >
○靭帯の部分断裂
○腫れや圧痛は強い
○足関節の動揺性あり
○競技復帰までは2~3週間かかる
○テーピングや固定具での固定が必要
< Ⅲ度 >
○靭帯の完全断裂
○腫れ、圧痛、熱感、皮下出血が著名
○足関節の動揺性あり
○競技復帰までは1~2ヶ月間かかる
○ギプスなどで固定
○手術をすることも
痛めてすぐの時(急性期)は、アイシングを行い、腫れや皮下出血を極力抑えます。
ただし、アイシングも長期に行っていると、アイシング部周囲は循環が悪くなるので発痛物質がたまったり、栄養不足の状態を招いてしまったりします。
熱感が有るか無いかを的確に判断する必要があります。
また、腫れを引かすのには、温浴と冷浴を繰り返す交代浴が有効です。
上記の熱感の判断もそうですが、損傷程度の判別もご自身では難しいと思いますので、たかが捻挫と思わず、医療機関を受診されることをお勧めします。
そして、捻挫が初めての場合、初回の処置がとても重要になります。
初回の処置時に、痛めた靭帯をしっかりと修復させずにそのままにしてしまうと、痛みは引いても伸びてしまった靭帯は元に戻りません。
初回の処置を疎かにして、その後にも捻挫を何回も繰り返していると
『慢性足関節不安定症』
という状態になってしまいます。これは、
○靱帯損傷による構造的な不安定性
○筋力や神経筋機能の低下などの機能的な不安定性
を伴って生じます。
足関節部には、捻挫で一番アライメントが崩れる距腿関節という関節がありますが、ここだけでなく、距骨下関節、脛腓関節と言った複数の関節に異常なアライメント(=不安定性)が生じている状態になってしまうのです。
足関節の捻挫は、治療もそうですが、競技復帰するのであれば、再受傷をしないように段階を踏んで復帰していかなければなりません。
慢性足関節不安定症に限らず、足関節の治療には、構造的な面からと機能的な面からのリハビリをしていかなければいけません。
○構造的な面には、テーピングやサポーターによる補強
○機能的な面には、足関節周囲筋のトレーニングやバランストレーニング
をしながら競技復帰をしていきます。
当院では、しっかりと経過をみながら早期復帰に向けた治療を行っていきます!
たかが足関節捻挫と軽く見ずに、しっかりと段階を踏んだ治療・リハビリをしていきましょう!!
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歩くと踵が痛い 走ると踵が痛い 子供の踵の痛み 踵骨骨端症 ~シーバー病~
10歳前後の子供に多く発症し、明らかな原因がなく、歩行時や走行時に踵に痛みを訴えます。
子供はまだ完全に骨が出来あがっていないので、下の写真の様に骨端軟骨という、これから成長していく部分があります。
この部分はまだ弱い部分でもありますので、アキレス腱や足底腱膜による牽引力が加わったり、地面からの繰り返しの衝撃が加わったりすると痛みが生じます。
スパイクなど靴底の硬いシューズを履いている事が長かったり、ふくらはぎの筋肉の緊張が強かったりすると、この部分にストレスが掛かるので、痛みを発生させる原因となります。
治療は、下記の様になります。
○インソールやサポーターで靴底のクッション性を高める
○足底腱膜や腓腹筋(アキレス腱)の緊張をゆるめる
○アキレス腱~腓腹筋にかけてテーピングをして踵にかかる負担を軽減
○テーピングやサポーターで足底のアーチをサポートして踵にかかる負担を軽減
痛みが非常に強い場合は、スポーツを控えて安静を保つようにします。
成長していく上で骨端軟骨は誰にでもあるものです。
しかし、ケアすることで予防したり、早期に回復させたりする事は可能ですので、少しでも異変を感じましたらお気軽にご相談・ご来院ください!!
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