脚は動くし、痛がるわけでもないのか…【先天性股関節脱臼】
先日、こんな記事を目にしました↓
※2018年4月30日(月) 朝日新聞より
股関節の痛みを訴えて来院された大人の患者さんに、既往歴として『先天性股関節脱臼』の有無を聞くことはありますが、今回、上記の記事を読んで、知らなかった事が多く、知ることが出来て良かったです。
現在は、股関節脱臼の予防の啓発や脚が動かしやすい紙おむつの普及で発症の数は激減しているようですが、逆に
『症例が減って、乳児健診を担う医師や助産師の経験が乏しくなっている』
ことで、発見が遅れるケースが目立っているようです。
また、
『脱臼していても痛がるわけでも、脚が動かないわけでもない』
とのことで、これでは気付きにくいですよね。
私は、この事を恥ずかしながら知りませんでした…。
日本小児整形外科学会が、2011年,2012年の両年度に全国規模で調査したところ、脱臼していた事例のうち、15.3%は1歳以上での診断だったとの事で、1歳でも股関節脱臼を起こしているケースが少なくない事がデータでも出ています。
ちなみに、日本小児整形外科学会では、以下の5点の内、複数に当てはまれば、乳児健診で脱臼の有無を確認してもらうことや、診断を受ける事を勧めているようです。
①向きぐせがある、股関節が硬くM字の形に脚が開きにくい。
②女児。
③家族に股関節が悪い人がいる。
④逆子で生まれた。
⑤寒い地域や寒い時期に生まれた。
当院にも、赤ちゃん連れでご来院いただいて、抱っこをさせていただく時がありますが、抱っこの仕方も気を付けなければいけませんね(^^;)
当院は、赤ちゃん連れでご来院いただいても大丈夫です!
赤ちゃん連れでご来院される時には、なるべくお待たせしない様にしたい為、事前にお電話にてご予約ください。
『赤ちゃん連れで行きたいのですが』
とお伝え頂ければ大丈夫です。
お気軽にお問合せください!
メリー整骨院
http://merryseikotsuin.com
https://www.ekiten.jp/shop_94937901/
住所:〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区
常盤4−11−2 倉林ビル102
TEL:048-711-1059
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股関節が痛い サッカー選手に多く見られる鼡径部の痛み グロインペイン症候群
股関節に関する痛みの原因は複数あり、腸腰筋に関する痛みを前回に載せました。
【 腰の痛み 股関節の痛み 鼠径部の痛み 腸腰筋が原因の痛み 】
今回は、サッカー選手に多く見られる
鼡径部痛症候群(Groin pain syndrome)
について載せたいと思います。
サッカー以外にも、ラグビーや陸上の長距離、野球、バスケットボールなどでも生じますが、サッカーが最も多く、プロサッカー選手にも生じる疾患です。
Groin pain syndromeについては、何年か前に、当時、浦和レッズの専任チームドクターであった仁賀先生と、同じく浦和レッズの野崎トレーナーが講師となって開かれたセミナーに全6回出席させていただき、大変勉強になりました。
鼡径部の痛みが主なのですが、患者さんに痛みの箇所を指で示してもらうと各人で微妙に場所が異なります。
右が患部側とした場合、下図の様な箇所で痛みを訴えることがあります。
鼠径部~内股付近、殿部に症状が出て、日常生活ではそこまでの強い痛みは無く、走ると痛い、ボールを蹴ると痛い、と言った運動時の痛みが発生します。
鼡径部痛症候群とは、
『股関節周辺の痛みの原因となる器質的疾患がなく、体幹~下肢の可動性・安定性・協調性に問題を生じた結果、骨盤周辺の機能不全に陥り、運動時に鼠径部周辺に痛みを起こす症候群』
です。
何を言っているのかわかりにくいかもしれませんね...(^^;)
つまり、股関節周辺の疲労骨折や筋損傷などの明らかな疾患がなく、なんらかの誘因により、体幹~下肢の可動性・安定性・協調性が失われた結果、鼠径部周辺に痛みが発生してしまうということです。
明らかな疾患がないために、日常生活ではそこまでの痛みが出てこないのです。
では、どのような事で痛みが発生してしまうのか?
人間の動作には、連動性があります。
例えば、右足でボールを蹴る動作。
蹴るのは右足ですが、左脚を軸足にしますし、上体や腕によってバランスを取ります。
ここで、左足関節を捻挫で痛めていたり、左脚の筋肉を痛めていたりした場合、軸足が不安定になる可能性があります。
同様に、腰が痛かったり、肩が痛かったりしてうまくバランスを取る事が出来なければ、ボールを蹴る動作が不安定になってしまいます。
このように不安定な状態でボールを蹴り続けていると、体の連動性が崩れていって、機能不全となり、痛みが生じます。
これは、以前『野球肘』『野球肩』でもありましたが、足関節や股関節などが原因でフォームが崩れて肘が痛くなる、肩が痛くなるといったものと同じです。
運動をすると痛いけど、日常生活は大丈夫だからそのうち治るかな...?!
などと思わずに、痛みを放っておけば、そのうち日常生活でも痛みが生じてきます。
早目の対処が早期の回復につながりますので、気になり始めたらお近くの医療機関を受診してください。
当院でも、痛みの経過をしっかりとお聞きしながら、各種checkを行い、明らかな損傷が無いかを確認しながら施術を進めていきますので、お気軽にご相談・ご来院ください!!
メリー整骨院
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腰の痛み 股関節の痛み 鼠径部の痛み 腸腰筋が原因の痛み
股関節周囲の痛みに関しては、
〇変形性股関節症
〇神経痛による痛み
〇梨状筋症候群
〇Groin-Pain Syndrome
〇恥骨下肢疲労骨折
〇大腿骨頚部骨折
などなど。(※小児に起こる特異的な疾患もあります。)
鑑別すべき疾患がたくさんありますが、今回は『腸腰筋』が原因となっているケースを挙げたいと思います。
腸腰筋とは?
大腰筋と腸骨筋、2つの筋肉からなります。
大腰筋は、第12胸椎~第4腰椎の側面から大腿骨の内側にある小転子という部分に付着します。
腸骨筋は、骨盤の内側から大腰筋と連結するような形で大腿骨小転子に付着します。
腸腰筋、特に大腰筋ですが、この筋肉は腰から股関節を通って、大腿部まで走行する筋肉ですので、腰~股関節までの動きに大きく関与します。
〇腰椎を支持し、姿勢維持に関与
〇腰椎の回旋、屈曲に関与
〇骨盤の傾斜、回旋に関与
〇股関節の屈曲、下肢の回旋に関与
上記のように、腰~股関節の動き・支持に対して非常に重要な役割を果たしていますが、ご自身では痛みを特定しにくい場合もあります。
当院にご来院いただいた患者さんの症状を例に挙げてみると...
〇主訴:腰の痛み
腰を動かすことは出来るが、痛みが常に伴う。
バレーボールでジャンプした後の着地の際が変な着地になり受傷。
〇主訴:股関節の痛み
どの動作でというのが言いにくいが、何かの動作の拍子に股関節前面に痛みが伴う。
ゴルフのスイングが原因で受傷。
etc
腰に関しても、股関節に関しても動きをcheckしても明らかな痛みの再現性はありませんでした。
(いくらかの痛みは出ましたが、そこまでの痛みでは無い。)
ただし、どちらも腸腰筋のトリガーポイントに圧痛があり、筋肉の緊張もみられました。
そして、腸腰筋をメインに周辺の筋緊張を取り除くと、痛みは消失しました。
体の深層にある筋肉なので探りにくいですが、体に与える影響は大きい筋肉です。
腰や股関節がなんとなく痛いけど、どういう時に痛いってわけでもないしな…伝えにくいな…。
と言った場合でも、色々なcheckによって痛みの箇所・原因を特定していきますので、ぜひお気軽にご相談・ご来院ください!
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